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鯛先生に教わったこと

2010.06.04

94歳。

鯛先生が退任された。


エリザベスサンダースホームの創設者 故澤田美喜先生の記念館を支えていた。

エリザベスへ伺う時には、まず、入口にある澤田先生の石碑に花を添える。

「あなたでしたか。きれいなお花をありがとう」鯛先生との出会いだった。
「一緒に食べましょう」一つのお弁当をわけてくれた。
「このクロスを持っていなさい」疲れた顔を見せてしまえば幸せを与えてくれた。
そして、お目にかかるたびに一緒に写真をとった。「今日の日の一期一会」と言って。


「児童養護施設は減らないとだめ。戦争という悲劇がないのだから大人が努力すれば施設へ預けられる子どもを減らすことなんて難しくないはず。親を大事にしよう、そう学校で教えますが、子どもはいつでも親を思っていますね。虐待にあっても親に会いたいと願うのだから・・・。会社の廊下に〈子どもを大事にしよう〉と貼紙をして、親に教えなくてはならないのですか・・・」


虐待にあってなお、親に会いたいと願うこどもがいる・・・。

あなたはそれでも親ですか。

ある日

鯛先生は、そう悲しんでいた。

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